ヘモグロビンについて
はい、今回は赤血球の体の仕組みについてお話してもらいました!
医療系の方じゃないと細かくて面白くなかったかもしれませんね…
人間の体も良くできているなぁと常々思いますが、
体の中の小さな細胞の一つ一つにまで細やかな工夫があって
勉強すればするほど生き物の体はとても不思議だなと思います。
医療系の学生の方は試験に出ることもあるかもしれないので、
ぜひ最後まで読んでいってください!
※ここから下は専門的になります ↓
今回出てきたヘム、鉄、グロビンについて国家試験に出そうなところをもう少し掘り下げてみようと思います。
<ヘム>
ヘムはプロトポルフィリン環という環で鉄を包まれています。
プロトポルフィリン環は赤芽球(赤血球の子供)のミトコンドリア内で
グリシン + サクシニルCoA → δアミノレブリン酸 → プロトポルフィリン環 → ヘム
といった道筋をたどって合成され、赤芽球は赤血球に成長していきます。
※合成を低下させるのはビタミンB欠乏と鉛中毒
<鉄(Fe)>
赤血球に含まれている鉄は2価になります。
国試では鉄は2価と3価が出てきますので区別しておこう
2価の鉄:酸素結合能がある。
3価の鉄:酸素結合能がない、メトヘモグロビンとも呼ばれる。
<グロビン>
グロビンは赤芽球のリボソームで合成される。
ヘモグロビンは4つのピースでできていて、
HbA(α2β2)97%:成人の体内のヘモグロビンの大部分を占める。
HbA2(α2δ2)2%
Hbf(α2γ2)1%:胎児期に多く、出生と同時にHbAとの置きかわりが起きて溶血するため新生児黄疸がおこる。アルカリ抵抗性がある。
成人の体の中ではこんな感じになっている。
今回はここでおしまい!最後まで読んでくれてありがとね!!
また次回もよろしく!